「読後の整理」生きるために大切なこと

まずは個人心理学について、個人個人でライフスタイルがことなるので、人間を個として捉えて、人生を全体的に分析する学問。

スタートは、人生を動かす力の解明らしい。

アドラー心理学では、この個に対して、そのライフスタイル 性格のようなものの起源、要因を考えて、分析する。これによって、その人々において、どんな問題があって、何がこれから必要になるかを解き明かしている。

アドラーが考える生きるために大切なことを説明しているのが本書で、各項目において、実際にアドラーが出会った患者を例に出しながら解説をしている。正直構成が、各章であまりまとまっていないように思えて、言いたいことのほんしつが見えにくいようにも思えた。だからAmazonのレビューで、否定的な意見が多かったのではないかと感じた。取り上げる例の中で、今の問題点とこの要因となっている小さい頃の出来事を細かく分析して、厳しい言葉を使っている。この厳しい言葉で綴られている部分が多く、あまりいい印象を持たない人もいるかもしれいない。でも、少なからず書かれているようにアドラー曰く、4、5才くらいまでの経験によりライフスタイルの原型ができてしまうが、正しい教育により改善することはできるということを言っていて、アドラーが教育によってのみ人類は救済されるようなことを言っていたのを裏付けるのではないかと思う。そして、問題の事例をたくさん取り上げているので、これを反面教師として、教育取り入れたりしていくこともできると考えられる。また、大前提にあるのは、人はみな平等で、なんでも達成できる(そういう精神で生きていくことが大事というのをいっている)というスタンスをアドラーはとっている。このことからもアドラーが人生において必要なのは、勇気であり、それを持ちながら共同体の中で適切に生きることが人生において大事なこととしている。

文章がまとまっていないので、自分で本の内容を理解し切れていなかったり、構成を考え切れていないのだと思う。

とにかくアドラーは、みんなが勇気を人生を過ごして欲しいと願っていて。勇気をくじかれてしまった原因の追求・解明を通して、1人でも多くの人に勇気を持った人生を送れるように生涯をかけたのかなと思う。

さまざまな経験から生ずる劣等コンプレックス。劣等コンプレックスとは、物事に対して落ち度というか、敗北感というか、他より劣っていると考えてしまうような状況。これを改善するために社会という共同体の中で不適切な行動をとってしまうことを問題としてあげている。実際には、この劣等感をバネに奮起する場合もあるけど、悪い方向に向かってしまうこともある。それによって獲得した優越コンプレックスにより、自分を納得させる。ただし、共同体からは疑念の念を持たれること多い。行動が不適切なので。

●モデルとして

①4、5才までに劣等コンプレックスをもってしまう

②それを解消するために誤魔化すためにある社会的に不適切な行動を身につけてしまう。

③それが人生における変化点で、ライフスタイルが表面化する。いつするかわからないし、しない可能性もある。

④これによって、社会の中でいきづらくなってしまう。

 ⑤必要となってくるのは、劣等感など持つ必要がないと認識できるような勇気づけ。そして、人生において勇気を持つことで、社会の中で積極的に生きて、人生を楽しむことができるというようなイメージかな。

⑥劣等コンプレックスを治すには、心理学が必要であり、家庭で実践するのはハードルが高く、学校において先生によって教育を受けることが望ましいと語っている。教員って本当に大事な仕事だよね。