「読後の整理」わかったつもり〜読解力がつかないほんとうの原因〜
概要
わかったつもりが、読書においてどのような影響を及ぼしているのかを解説している。結論としては、読解力がつかないし、より深い読みを得ることができなくなる。これは、一種の思考停止状態に近いと考えられる。例えば、物事を色々と解釈してしまったらそれ以上掘り下げて考えることはないように。雑草とくくってしまったら個別の個体のほんとうの名前など気にしない。こんな具合にわかったつもりについて、実験や実例を絡めて紹介していて、どうすればわかったつもりの状態を打破してより良い読みつなげることができるかというのが本書の大きなテーマとなっている。
1.この本を読んだ狙い・目的
・すでに何回も読んでいて、折を見て読み返し完全に自分のもにしたいし、再度意識したかったため
・読書がマンネリしてしまった時などに読み返したい本
・なんとなしに読書してしまっている人にオススメしたい
2.読んで良かったこと・感じたこと
・読書だけでなく、考えること全般に通ずる部分があると思っていて、日常の中でも思考停止に陥らずに掘り下げていくことを意識することができる。もちろん仕事においても。
・わかったに終わりがないということを再認識
・学生時代に国語を勉強する上で、この本を読んでから読解問題をやったらもっと楽しかっただろうなと思う。子供にうまく伝えられればと思う。
3.この本を読んで自分は今から何をするのか
・思考停止しない。必要に応じて掘り下げ続ける。
・一度読んだことのある本を読む時に深い読みを意識したい。読後に前回との理解の深さと広さについて比較したい。
4,3ヶ月後は何をするのか、どうなっていたいか
・自分の頭でどこまでも考えることができるように
●行動と気づき
・本書の中で、本についての解釈は、整合性がある限り無限にある。これを踏まえ、現実世界での物事を考えると整合性と倫理観、社会的にてきせつである範囲においては、行動、言動、解釈は自由といったところかな。
著者: 西林克彦
作成時間:8分